早く、安く、安全に!家にできた蜂の巣を3ステップで自力駆除しよう
「うわっ、いつのまにか家に蜂の巣が…!」 最近やたらと家周りで蜂が飛んでるなぁと思っていたら、ついに作られてしまった蜂の巣。
巣の周りは、蜂がブンブン飛んでいて怖い。
だから近づくこともできないし、駆除しようにも安全な方法が分からない。
この記事は、このように「蜂の巣の対処」にお困りのあなたに向けた記事です!
不安かと思いますが、安心してください。
蜂の巣を見つけることができたあなたは不幸中の幸い。
蜂の巣の位置が分かってしまえばこちらのものです。大きくならないうちに、早めに駆除してしまいましょう!
蜂の巣駆除といえば、一番安全なのは専門家を呼んで駆除してもらうこと。
とは言うものの、業者に依頼するとお金もそれなりにかかります。
こんなとき自分で駆除できてしまえば、お財布に優しくていいですよね。
というわけで今回は、「家にできた蜂の巣を早く取り除きたい!」という方に向けて、
- 巣の種類の見分け方
- いつ駆除すべきか
- どんな準備が必要か
- 蜂の巣駆除の流れ
といったことを、蜂のエキスパートである中村が一気に解説していきたいと思います。
蜂の巣を手っ取り早く駆除して安全、安心。
あなたの不安解消のお手伝いができれば幸いです。
目次
蜂の巣は早いうちの駆除がオススメ
蜂の巣を見つけたら、早いうちに駆除することが望ましいです。
というのも、放っておけば巣はどんどん成長し、働き蜂も数百、数千匹…と増えてしまうから。
基本的に蜂は春から秋にかけて活動し、その間に蜂の巣は拡大していきます。
気づいた時には巣の規模が最大になっていて、もう自分では対処ができない!なんて状態にもなり得ます。
さらに蜂自体も増えるので、刺されるリスクも高まります。
例えば玄関先に蜂の巣を作られた場合、通学や通勤で毎日玄関の近くを通る家族や、家の前を通る近所の方に被害が及ぶ可能性があります。
非常に危険ですよね…!
「まだ小さいし大丈夫かな…」
「怖いしめんどくさいし、見なかったことにしよう…」
このような気持ちになるのも分かりますが、対処を後回しにすればするほどのちのち後悔することになりかねません。
ですので、巣を見つけた時点で駆除の準備に入った方が吉!
巣が小さいうちの駆除だと危険性も低いですし、もし業者に駆除を依頼することになっても巣が大きい時より少額ですみます。
巣の除去と同時に不安も取り除かれて、日々の安心にも繋がりますよね。
家にできた蜂の巣の種類、大きさを確かめよう
あなたの家にできたのは、なんの蜂の巣でしょうか?
蜂の種類によって、駆除の難易度が変わってきます。
ですので、駆除に取り掛かる前にまずは蜂の巣の種類を特定しましょう。
ちなみに、一番危険なのはご存知の通りスズメバチ。
次いでアシナガバチ、そして一番危険性が低いのはミツバチになります。
また、巣の大きさが大きいほど難易度は高くなります。
巣の大きさがまだ15cmに満たないくらいであれば、個人での駆除は比較的簡単です!
ここでは、蜂の巣の特徴・見分け方を写真付きでご説明しますね。
スズメバチ
巣に近づくものを敵とみなし、攻撃を仕掛けてくるのがスズメバチ。非常に目がよく、動くものに敏感に反応します。
巣の見分け方
とっくりを逆さにしたような形(初期の巣)、もしくは丸型・ラグビーボールの形(後期の巣)をしていればスズメバチの巣です。
巣穴は1つだけ。巣の表面はウロコ模様、マーブル模様になっています。
もっとも被害が多いキイロスズメバチだと、巣は最大で直径60cm〜80cmにも及びます。
巣の周りを飛ぶ蜂の体長は、約17mm〜40mmと大きめ。
胴体はオレンジ色で、脚が黒いタイプが多いです。
巣を作る場所
庭木や家屋の軒下など、開放的場所。
アシナガバチ
見た目に反して意外と穏やかな性格なのがアシナガバチ。巣を刺激しなければ、攻撃を仕掛けてくることはありません。
巣の見分け方
お椀を逆さにしたようなつりがね型で、六角形の巣穴が下向きにいくつも並んでいれば、アシナガバチの巣でしょう。
色はグレー。巣は最大でも直径15cmほどです。
巣の周りを飛ぶ蜂は、スズメバチよりも小柄で細身。
体長は、約20mm〜26mmになります。胴体や脚が黄色いタイプが多いです。
巣を作る場所
庭木や家屋の軒下など開放的な場所。
さらに、屋根裏や床の下など閉鎖的で目立たない場所にも作ります。
ミツバチ
おとなしい性格で攻撃性が低いのがミツバチ。ハチミツの採取のために飼育されることが多いですね。
巣を刺激しなければ、攻撃を仕掛けてくることはまずありません。
巣の見分け方
平らな板のような形であればミツバチの巣です。
巣穴はむき出しになっていて、下に垂れ下がるように大きくなります。さらに、この巣板は何枚も重なって成長します。
巣は最大横幅1mまで大きくなることも。
巣の周りを飛ぶ蜂は体長13mmほど。
体は丸っこく、表面は毛で覆われています。
巣を作る場所
屋根裏や壁裏、床下など。
人目につきにくい閉鎖空間に巣を作ります。
【100均フル活用】3ステップで蜂の巣駆除!
蜂の巣を特定できたところで、いよいよ駆除といきましょう。
開放的な場所であれば、蜂の巣駆除は比較的簡単・安全です。
もし屋根裏などの閉鎖的な空間に作られている場合は、駆除をするために天井に穴を開ける必要があるかもしれません。
自分の手が届きそうにない場所であれば無理をせず、蜂駆除の専門家に任せるのも1つの手ですよ!
それではここから、蜂の巣を駆除する方法をご説明していきます。
作業する際は準備を万全にして、くれぐれも刺されないように気をつけてくださいね。
駆除するなら夜間に
駆除は、日没後2〜3時間後の夜間に行いましょう。夜は蜂にとっても暗くて行動しづらいため、巣に戻って大人しくしていることが多いのです。その間にまとめて退治した方が効率がいいですよね。
日中に駆除を行うと、駆除の最中に巣に戻ってくる蜂や夜間に戻ってくる蜂まで対処しなければいけなくなり大変危険です。
準備するものは5つ
蜂の巣駆除を行う際の準備物は以下の5つ。
殺虫剤以外はどれも家にあるか、なければ100均で揃えることができるものばかりです!
①防護服(の代わりになるもの)
②殺虫剤
③懐中電灯
④ゴミ袋
⑤長めの棒
①防護服(の代わりになるもの)
まず、防護服の代わりになるものを用意しましょう。
もちろん蜂専用の防護服の方が安全性が高いですが、「そんなのないよ!」という方がほとんどかと思います。しかも、実際に購入すれば10万近くの出費に…。
でも、大丈夫です!
防護服といっても家にあるもので代用可能ですので、以下のものを防護服として活用してください。
- スキーウェアまたはトレーナー、長ズボンなど厚手の服に雨合羽を(黒より白っぽい色がオススメ)
- 頭を守る厚手の帽子
- 首や顔まわりに巻くタオル
- 軍手(軍手と衣服の裾はガムテープでピッタリくっつける)
- ブーツまたは長靴など厚手の靴(裾はヒモなどでギュッと縛って、足にピッタリくっつける)
基本的な服装としては以上です。
とにかく「肌を露出しないこと」「蜂が中に入る隙間をつくらないこと」を意識してください。
また、蜂を刺激しないようヘアスプレー等の香料はつけないでくださいね!
②殺虫剤
殺虫剤を用意しましょう。
ホームセンター、薬局、通販で買うことができます。
その中でも、有効成分に「ピレスロイド系」の成分が入っていて、スプレータイプのものを選びましょう。
巣の大きさや蜂の種類にもよりますが、450ml〜550ml缶が2本あると安心ですよ。
ちなみにスズメバチやアシナガバチは薬剤に弱いので蜂専用の殺虫剤でなくても大丈夫ですが、ミツバチは耐性があるため蜂専用のものをつかうことをオススメします。
例えば、アース製薬の『ハチアブマグナムジェット』などがあります。
③懐中電灯
夜間の作業のため、懐中電灯を用意します。懐中電灯は蜂の巣を照らすのではなく、自分の足元を照らして巣に近づくために使用。
巣に光を当ててしまうと蜂が驚いて飛び出してくるおそれがありますのでやめましょう。
蜂は赤い光への反応が鈍いので、懐中電灯の先に赤いセロファン(こちらも100均で購入可能です!)を貼り付けて使うとより安全です。
もしくは、光をつけたまま近づくのではなく点滅させて近づくという方法もあります。
④ゴミ袋
蜂の巣が入る大きさのゴミ袋を用意しましょう。スプレー後に落ちた蜂や巣の残骸を入れるために使います。
万が一生きている蜂が入っていたときのために、袋は2枚3枚重ねることをオススメします。
⑤長めの棒
長めの棒を用意します。
蜂の巣を落としたり、崩したりするのに使います。
棒であれば角材でも物干し竿でも傘でもなんでもOKです。
例えば扱いやすいものとしては、100均で買えるような突っ張り棒がオススメ。
駆除の流れ3ステップ
蜂の巣駆除と聞くと難しいイメージをもたれるかもしれませんが、シンプルに3ステップで駆除できます!
- 巣穴の位置を確認
- 巣に殺虫剤を吹きかける
- 巣を取り除いて捨てる
では、それぞれのステップをご説明していきますね。
ステップ1:巣穴の位置を確認する
まずは日中のうちに巣穴の位置を確認しておきます。特にスズメバチは穴の位置が分かりにくいので、しっかり把握しておきましょう。
蜂が周りをうじゃうじゃ飛んでいて近づけない、良くわからない…という場合は、スマホのカメラ機能を使いましょう。
ズームして見れば、近づかずに巣穴の位置を確認することができますよ。
夜間の作業時はスプレーする場所を確認する程度。
巣の位置の確認に時間をとらないようにしましょう。
ステップ2:巣に殺虫剤を吹きかける
懐中電灯を点滅させ自分の足元を照らしながら、静かに巣に近づいていきます。スプレーの準備ができたら灯を消し、風上から巣穴に向けてスプレー。
このとき蜂が大きな羽音を立てるのでビックリするかと思いますが、大丈夫です!落ち着いてくださいね。
蜂は薬剤で弱るため、こちらに向かってくることはありません。
作業は中断せず、そのまま20秒〜30秒間(スズメバチは2分〜3分)スプレーし続けましょう。
薬剤が効くと巣の中から飛び出した蜂がボトボトと落ちていきます。
蜂が出てこなくなり羽音も聞こえなくなったら、もう一度巣の中に10秒ほどスプレーしておきましょう。
ステップ3:巣を取り除いて捨てる
巣の周りに蜂の姿が見えなくなったことをしっかり確認し、用意した長めの棒で巣を落として崩します。蜂や巣の残骸はホウキやチリトリで集め、ゴミ袋の中に入れて捨てましょう。
最後に、また同じ場所に巣を作られないよう巣が作られていた場所周りにも殺虫剤をかけておきましょう。
また、巣の残骸を入れた袋の中にもスプレーしておくとより安心です。
あってはならないことですが、もし駆除中に蜂に刺されてしまったら…ということも気になりますよね。蜂に刺された場合、まず傷口を水で洗い流します。
刺してきた蜂がミツバチの場合は皮膚に針が残っているはずなので、針の部分をピンセットで掴んで抜きとります。
その後は応急処置として患部を指でつまみ、血を絞り出します。
さらに市販の虫さされ薬を塗り、保冷剤などを使って患部を冷やしましょう。
↑ここまで終えたら早めに病院へ!
刺されてから1時間ほど、動悸・めまい・じんましんなどの全身症状が現れるかどうか、注意深く様子を見るようにしてください!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「家にできた蜂の巣を早く取り除きたい…!」という方のために、自力でもできる安全な蜂の巣駆除方法をお伝えしてきました。
駆除は「確認」「スプレー」「除去」の3ステップ。
意外とシンプルな作業であることが分かったかと思います。
ですが、蜂が危険であることに変わりはありません。
準備に抜かりはないようお願いします…!
蜂にも子孫繁栄がかかってますので、敵とみなしたものには容赦なく攻撃してきます。
お金をかけず自分で駆除しようとして刺されてしまっては、逆に治療費がかかってしまい元も子もありません。
くれぐれも「自分の身を守ることを第一優先に」してくださいね!
あなたが蜂の巣に悩まされない平穏な暮らしができることを祈っております。
★少しでも駆除に不安があれば、専門家におまかせを
「自分で駆除したけど、また蜂が戻ってきた…」
「やっぱり自分で駆除するのは不安かも…」
このような方は、ハチ駆除の専門業者に依頼してしまうのが安全かと思います。
日常的に蜂の巣を駆除しているプロなので、様々な状況に応じた駆除ノウハウを持っています。
みんなのハチ駆除屋さんでは、作業料金4,000円〜で蜂の巣駆除を承っており、専門機材を持って年中無休エリア内を巡回しています。
ご相談・お見積りは無料ですので、ぜひお気軽に連絡してみてくださいね。
私は、ハチ駆除屋さんで駆除業務に携わるものです。ハチを見かけたとき感じる恐怖と不安はかなりのもの。
「このハチって危険?」「ハチに刺されたら?」「ハチを駆除する方法が知りたい!」そんな悩みに答えるハチの知識や、状況に合った解決方法をお伝えします。
もし解決しない場合は、お気軽にお問い合わせくださいね。
最短15分で退治完了